勘三郎

60歳手前でいよいよこれからという時に、突然逝ってしまいました。
もう見られないということがまだ信じられません。

2005年の勘三郎襲名のとき歌舞伎座で買った舞台写真。大好きな雀右衛門の常盤御膳と大蔵卿。
まさか二人ともに今年亡くなってしまうとは・・

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一の贔屓だったというわけではないのに、ほかの役者が亡くなったというのと明らかにショックがちがうのはなんでだろう?トップスピードで駆け上がる時代をちょうど見てきたせいでしょうか。
友人と、もう好きな役者がみんな死んじゃったしね、などと言ってたのだが、
そこにまさか働き盛りの現役世代が入ってくるとは思ってもみませんでした。


今更言うことでもないけれど、踊りの素敵さ。
勘三郎襲名から数年してもう一度道成寺を踊ったときだったと思うが、本当によくって感動したのを覚えている。

手足がスーッと動いて型となり、またすーっと動いてピタッと型になる。
あるべき場所に体がぴったり嵌っていき、それが次々繋がる面白さがすばらしく、今でも思い出せるんだよなあ。

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本当に惜しいです。正統派で時代も世話もできる人だったのに、これから、どうなるんだろう。


昨日、演舞場に夜の部を見に行きました。
演目は菊五郎、菊之助親子の籠釣瓶と三津五郎の奴道成寺。

籠釣瓶を見ては、勘三郎はこういう感じだったなとか、
三津五郎の道成寺をみては勘三郎の踊りをちょっと思い出したりとか。
他のお客もそうだったでしょう。

でも、初役の菊之助は輝くように美しく、縁切りで回りが見えなくなっていくようなところが面白いし、またいつのまにか梅枝が姉女郎九重なんかやるようになっていて、立派に女形となってました。

本当に残念だけど、若手の役者がまた勘三郎のように駆け上がっていく様子を見れたらいいなと思います。

たくさんの舞台を自分の目で見ることができてよかった。
ご冥福を、お祈りします。
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by suo-suo | 2012-12-09 23:22 | 本とか芝居とか音楽とか


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