人気ブログランキング | 話題のタグを見る

さよなら公演 千秋楽

「歌舞伎座さよなら公演」の千秋楽の夜の部へいく。最後の最後のお芝居。
さよなら公演 千秋楽_b0013412_23331614.jpg

この景色も見納めだ。もう20年くらい通っていたんだなあ。

さよなら公演 千秋楽_b0013412_23353278.jpg



本公演は本当に最後の最後なので、雰囲気が異常。客はコアなファンばかりで、みんな浮き足立ってソワソワだ。
普段は隠れてどこからともなく聞こえてくる大向こう連中も大集合で、3階席のドアの前にワサワサと立ってる。こんなの初めて。
拍手と大向こうの声が凄い。「タヤ」「タヤ」「タヤ」・・・「ワヤ」「ワヤ」「ワヤ」・・・「トヤ」「トヤ」「トヤ」・・ ほとんど輪唱状態。

出し物は「実録先代萩」と成田屋の「助六」。実録・・のほうは初めて見た。ここに来て初めて見る芝居とは。
助六は団十朗と玉三郎初めとにかくオールスター。客席のボルテージも上がりっ放しで尋常でない。
あ〜これで最後だなあ、なんてちょっと浸りかけてみたが、この間テレビの「情熱大陸」に出ていた菊五郎の言葉を思い出す。

「別に最後最後っていうけど、歌舞伎が終わる訳じゃなし。来月も歌舞伎やってるのにね−」

確かに。
この人のこういうところは大好きだ。至ってフラットかつマイペース。

とはいえ通い続けた歌舞伎座の区切り場にいられてよかった。
新しい劇場には、上の席からも花道が見えて(今は見えない)、「前傾問題」(今は前屈みになって観てはいけない)が解消されて、あとできれば、今のちょっとへんてこ怪しい雰囲気も少し残してくれるといいなあと思う。
きれい過ぎたら芝居小屋じゃないしね。
by suo-suo | 2010-04-28 23:30 | 本とか芝居とか音楽とか


<< GW温泉旅2010  その1 ... ひなまつり >>